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ウォーバーズ・オーバー・ワナカ・エアショー レポート (前編)
"WARBIRDS OVER WANAKA  INTERNATIONAL AIRSHOW 2006" Before Airshow Report
2年前、2004年に引き続き、今年もニュージーランド南島、クイーンズタウンから車で1時間のワナカのエアショーに行ってきました。
このエアショーは2年おきに開催されており、今回は20回目の記念になるそうです。タイトルの通り、第2次大戦当時のの戦闘機がショーの中心ですが、さらに古い機体や現用のジェット機まで幅広いバリエーションの飛行機がひっきりなしに飛ぶのが見られます。
今回も若干無理を通して休暇を取り私が出掛けたのには理由があります。前回に引き続きユルギスがゲストで呼ばれて出場するのはもちろんですが、今回はAirBanditsとしてユルギスとのフォーメーションでロバートさんも出場、さらには女性アエロバティックチャンピオンであり、茂木でもおなじみのスベトラーナ・キャパニナもゲストで出場したのです。行くしかない状況でした(笑)。

PHOTO REPORT   写真レポート
※全ての写真はオリンパスE−1にて撮影
All the photographs were taken in Olympus E−1.


4月9日夕刻成田発オークランド行きのNZ90便でニュージーランドへ。機体は4月から就航したての777で、全席にモニターが付いていて好きな映画やゲームが楽しめます。
オークランド到着前に、きれいな虹が見えました。


オークランドに朝到着し、お昼発のNZ国内線で南島のクイーンズタウンに移動。このときもまた虹が。


南島の山地には雪が積もり始めていますが、まだスキー場はオープンしていない様子です。
ニュージーランドは、この時期、秋が深まり始めているところでした。


クイーンズタウン着陸前の風景。奥の湖の手前にランウェーが写っています。


空港を降りるとお迎えの車でワナカまで移動します。裏の山道を走れば70km程の距離で1時間ほどで到着・・・のハズでしたが、途中、放牧中の牛の群れにぶち当たってしまいました。何百頭かいたと思いますが、両側の道ばたの草を食べつつ、道路を歩く奴らもいて、30分ぐらいは足止めされたと思います・・。確かにニュージーランドの道路は動物優先のようです。


やっと道を空けてもらい牛さんともおさらばです。今回の旅行中、こういう目にあったのはこれが最後でした。ちょっと残念!?


もう夕方でしたが、とりあえずワナカの空港へ。ここでもきれいな虹が。
今回の宿泊は、前回と同じくワナカ湖畔のきれいなアパートメント(コンドミニアム)でした。ユルギス、ロバートさん、その他の皆さんと一緒に泊めてもらい、毎日飛行場まで一緒に通わせてもらいました。我ながら贅沢させてもらい、感謝です。


翌11日、早朝からワナカ空港へ出掛けました。
日本からUAE経由でニュージーランドに運んだロバートさんのSu29のプロペラのバランスをユルギスが乗り込んで調整しているところです。


朝日が反射するMTB−9プロペラ。


こちらはユルギスのSu26。主にヨーロッパで使用している機体で、UAEのアルアインでは室屋さんが使用しました。
写真では何度も見ていた機体ですが、現物を見るのは初めてでした。ラダーがめくれて骨組みが見えています(笑)。


こちらはロシア人でアエロバティック女性チャンピオンのスベトラーナ・キャパニナです。今回は、Su29を使ってソロの演技を披露してくれました。
もてぎに来ていたときに握手してもらったことがありますが、話をするのは今回が初めてです。皆が「スベトラーナ」と呼んでいたので、私も遠慮無くスベトラーナと呼ばせてもらいました。


この日、スベトラーナは初めてSu29に搭乗しました。


初飛行は前席にユルギスが同乗してチェックフライトです。結果、スベトラーナにはエルロンが重すぎるということが分かりました。
後ほどエルロンの操舵力を軽くするために、ユルギスがエルロンに付いている操舵力を調整している三角形の板「スペード」の位置を微妙にずらして調整しました。
操舵力はだいぶ軽くなったようで、ロバートさんも「もっと早く調整してくれても良かったのに」とのことでした(笑)。


翌12日。調整万全のSu29とSu26のAirBanditsです。


室屋さんのSu26とも若干イメージがかぶる感じがします。


スベトラーナはこの日から本格的にトレーニングを始めました。


この日は、日本から到着するIさんを迎えに、クイーンズタウンまで行ってきました。
山道を下る途中、湖の手前にランウェイが見えます。


ワナカに戻る途中。ビューポイントでのどかな風景でも撮ってみようかよという感じ。


ワナカへの山ルートはこんな渓谷を抜けて行きます。街中でなければものすごい崖みたいな所のワインディングでも制限速度100km/hなのが笑えます。
この時のドライバーは私です。(photo by Iさん)


途中の観光スポット「ブラフェンス」。道端のフェンスにブラジャーが大量に吊されています。
なんでこんな事になっているのか?ちょっと検索してみましたが賛否あるようですね(笑)。

それから、ニュージーランドの道路の名物といえば、「ポッサム」でしょう。ネズミの親分みたいな有袋類だそうです。
車に轢かれたかわいそうな毛皮が頻繁に見られます。(写真はナシです。)


ワナカに戻るとコルセアが練習していました。スゴイ迫力ですよ。


こちらは、どこかから飛来したマスタングの小型レプリカ。V12ですが、音は、星形エンジンの方が好きですね。


夕方、ロバートさんとユルギスが一緒にフライトしていました。(何のフライトだったか忘れちゃいました・・)


鳥の様に写り込んでいるのはWWIの複葉機。(たぶん)
Su39はスマートでカッコイイ機体です。


翌14日。ショー本番の前日です。
スベトラーナにアドバイスするユルギス。この二人はロシア語でやりとりしていますが、昔からの友人らしくいつも楽しそうです。


スベトラーナのトレーニングも本番さながらになってきます。
もちろん、ユルギスとロバートさんもトレーニングしていますが、ビデオで撮っていたので写真がありません・・・あしからず。


前回は出ていなかったYak3がエンジンスタート直前です。
マスタングを参考に設計されたようですが、これはこれでカッコイイです。


スベトラーナのフライトをカメラで撮ってみました。
2001年にもてぎで1回見ただけですが、その時から彼女のフライトは大好きです。
あきらかに男と違う、柔らかな飛び方だと思います。


Su29で長いトルクロールを見せてくれます。この日はきれいな青空で気持ちいい写真になったでしょ(!?)。


トルクロールからの抜け方も見事です。さすがチャンピオン。


小柄なスベトラーナは背中に大量のクッションを背負って着座位置を調整しています。
彼女は、今回使ったロバートさんのSu29について、「エンジンがあと100rpm回ると良いんだけど」とコメントしていました。
さすがです。

エアショーレポートに続きます。

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