"Fly Me To The Sky"  つゆきの空ページへ
SKY NOTEBOOK TOP
SKY NOTEBOOK

2007 オートボルテージュ アエロバティックス日本GP
2007 "HAUTE VOLTIGE" AEROBATIC JAPAN GRAND PRIX in MOTEGI JAPAN
昨年2006年から復活したオートボルテージュもてぎ大会。昨年は、ユルギスが室屋さんのSu26に乗って優勝した、わたしにとって、とても印象深い大会でした。
今年2007年は、出場選手が大幅に様変わりした大会となりました。ピーター、クラウス、マタドールズの大御所が南半球の別イベントに出場のため欠場。新人として、ドイツのシュタインバッハと日本の室屋さんが初出場。ユルギスは、全体のバランス確保のためか(?)残念ながら欠場・・・。ロシア勢が有力選手のほとんどを占める状況となりました。
ともあれ、室屋パイロットが、もてぎに初参戦を果たしたことが大ニュースです!強力なロシア勢の中でどこまで、食い込むことができるのか(?)期待と不安の中で観戦に出掛けました。

VIDEO REPORT   ビデオレポート 
WMV MOVIE 01
Yoshi Muroya in HAIUTE VOLTIGE JAPAN G.P.  (3min59sec 13.4MB)
室屋P、納得の最終日フライト (ただし、最後に空域逸脱で失格)
(「日曜日よりの使者」の”もてぎバージョン” 3分59秒 をノーカット収録していますが、テープのトラブルによる映像欠落が1カ所で発生しております。)


PHOTO REPORT   写真レポート 
※全ての写真はオリンパスE−410にて撮影
All the photographs were taken in Olympus E-410.

個人的には、今回は、11月2日からもてぎ入りし、3日間を普通の観客として観戦しました。
初日の2日は、雨に降られ、公式練習のほとんどがキャンセルとなる状況でした。
(写真レポートは割愛します。)

<11月3日・大会2日目>

大会2日目は秋らしい青空に恵まれました。まっさらの青空も好きですが、こういう雲の下でのアエロバティックスも良いものです。


もてぎの会場内の木々は良い感じに紅葉しています。


例年の通りたくさんの人出です。


ファンファンラボでは、今年も今原Cマンの写真展が開かれていましたが、初めて見る良い写真が多かったです。
(いつも思いますが、写真集を出して頂きたいです。)

1日目は雨に見舞われたため、肝心の室屋さんのソロデビューは2日目となりました。

文句なしの青空の下、ウォーミングアップのマニューバーをしながら上昇する室屋さんのエクストラを、私は緊張しながらカメラを回しっぱなしで追いかけました。
「日曜日よりの使者」がかかると同時に連続スナップロール「室屋ホイール」が始まり、私の緊張も高まります。出だしをモニターのフレームに機体を納めることができたので、ドキドキを少しずつ抑えながら撮影を続けます。おぉ、思っていたより良い動きのような気がする!きれいにナイフエッジスピンが決まってるし、リンゴまつり以後の練習が相当効いているんじゃないか?すごいぞ!というようなことを思いながら、演技を撮り切りました。
室屋さんのもてぎデビューは(私の感想では)初出場とは思えないGOODなフライトでした。ここ数年間室屋さんを応援してきて、ついにもてぎに出場にできたかという思いが重なり、久しぶりにジーンと感激・感動してしまいました。


例によって、フライト中の写真は撮っていませんが、フォーメーションフライトが終わり、スモークが残るグランドスタンド前を撮ってみました。
もうもうですね。


フライト終了後は、南滑走路のフライトガーデンオープンに。こちらはフライイングブルズの4人。


こりらは初出場、南アフリカのマツダアエロバティックチーム。
私はマツダ車ファンです。演技の中でZoomZoomZoomがかかって嬉しかったですね。(トヨタのチームが無くて良かったです。)


こちらも初登場イタリアのパイオニアチーム。飛行機ではなくマイクロライトでの参加のためにエキシビション扱いだったのですが、サーピス満点のフライトで、我々観客をものすごく楽しませてくれました。


ソロの部の初出場、ドイツのシュタインバッハ。室屋さんと同じ34歳ということです。
飛行機はエクストリーム3000という、軽量でハイパワーの、ものすごい上昇とマニューバーを見せつけてくれる機体です。演技の方は、おそらく経験不足なのでしょう、私の目からはイマイチ単調に見えてしまい、最下位に終わってしまいました。しかし、今後が楽しみなパイロットと機体です。


こちらは、ロシアのミハイル。昨年の大会で久しぶりに見た彼のフライトが、それ以前よりとっても進化しているなぁ〜と感じましたが、今年はさらに磨きがかかっていました。撮影中、スホーイを追いながらビデオカメラののモニターを見ているわけですが、リズムに乗って気持ちよく撮影することができました。


こりらは久々の登場のスベトラーナ・フェデレンコ。パイロット本人はちょっと迫力ですが、久々に見たフライトは滑らかで、とても女性らしいなと感心しました。出だしに大きなバレルロールを打ってくるのですが、個人的にはそこが見所でした。


おなじみスベトラーナ・キャパニナ。前回彼女に会ったのは、ニュージーランドのワナカでしたが、私のことも覚えていてくれました。
今回は、貫禄のフライトだったと思いますが、個人的には曲がちょっと暗すぎるのではないかなぁと感じました。


ロシアチームのリーダー格だというビクター。この人のロールはドリルのように鋭く機体が突き進む印象です。いまいちポイントが出なかったのが残念です。


私がお客さんの列の長さを見たところ、室屋さんは2番人気でした。1番はもちろんスベトラーナ(キャパニナの方)でした。


こちらはスホーイが並んでいる側です。


フライトガーデンがクローズする直前まで室屋さんのサイン待ちの列は終わりませんでした。室屋さんは係の人が撤収する寸前までファンサービスしていました。



<11月4日・大会3日目・最終日>

最終日も良い天気でした。(ただし、午後の室屋さんのフライトの時は雲が多めでした・・。)


オープニングフライトの後のマツダチームによるエデュケーショナルフライトを写真に撮ってみました。これは、ハンマーヘッドが終わったところです。
二人のパイロットが基本的なマニューバーをじっくり見せてくれます。


最終日はスタンドのお客さんの数もMaxです。(例年より少なめだったという話を聞きましたが)


ワンちゃんも観戦か(?)


出歩くお客さんもたくさんです。


おなじみ、レッドブルのテントが出て、エナジードリンクのプロモーションをしていました。わたしも1本いただき、パワーを補給しました。なお、ここで翌翌週の横浜でのエアレースデモイベントの告知チラシが配られていました。


午後は、こんな感じでちょっと雲が多めでした。

室屋さんの最終日のフライトは、雲を背景に始まりました。
出だしの室屋ホイールは、スパッ・クルクルと、今まで見た中で最高に決まっていました。カメラマンとしては背景が雲なのが気になりますが、その後のマニューバーも快調に決めて行きます。
後半は、前日よりも低く近く、お客さんとジャッジにアピールできるポジションを取れているように思いました。ですが、最後にカメラほぼ真上を向いてしまい、三脚の可動範囲の制限で機体がフレームアウトしてしまいました。この瞬間、私は思いました。「室屋さん、やってもーた、客席の上を飛んでしまった〜。」

残念ながら、このフライトは空域を逸脱してしまったため室屋さんは失格となってしまいました・・。もし、失格でなかったら何点だったんだろう?勿体ないよなぁ。という思いは残りましたが、オートボルテージュ初出場の日本人として、たくさんのお客さんと、ジャッジの皆さんに対して十二分にアピールできたと思います。今回は6名中5位という結果でしたが、来年に期待をつなげる結果でした。

※後日、室屋さんとメールをやりとりした中で、「11月3日のフライトは本人的には失敗だったからWebに動画を載せるなら11月4日の方にしてください」 という事でした。わたし的には3日のフライトはデビュー記念のフライトで、内容も良かったんだけどなぁ、と思いましたが、室屋さん本人は不満が残るフライトだったようです。というわけで、このページにはカメラからはみ出した場面もそのままに、4日のフライト動画を載せました。(映像的には3日のフライトが青空バックできれいだったので、またの機会にDVD等に収録したいと思います。)


フォーメーションの部の表彰式。フライイングブルズが優勝でした。さすが。


ソロは、1位ミハイル。2位キャパニナ。3位フェデレンコで、ロシア勢によるワンツースリー独占でした。
観戦した私としても、納得の順位です。


ここで室屋さん登場。携帯サイトでのファン投票で見事1位を獲得しました。ここでのコメントが良かったです。
細部は記憶違いがあると思いますが、こんな感じでした。「ひいきで賞を頂き有り難うございます。今日は、力みすぎて皆さんの上を飛んでしまいました。」


チャンピオンになったミハイル。正直、予想外でしたが優勝にふさわしいフライトでした。


3位のフェデレンコ。


2位のキャパニナ。


ファン投票1位の室屋さん。


サイン待ちの列が長くつながりました。


ファン投票1位のトロフィーを持ってもらいました。


これは、たぶん照れているんだと思います。


チャンピオンのミハイルは最後の最後までお客さんにサインしてくれていました。

来年のもてぎがどんな大会になるか?出場者は?現時点では判りませんが、4日間の開催となることが発表されたそうです。いずれにしろ楽しみです。

SKY NOTEBOOK TOP