ご覧の通り、インジェクション成形で作られたハウジングはコンパクトでしっかりとした作りです。操作系の押しボタンは動きがスムーズで、さすがに量産品です。
私のリコーRDC−7S用DIV製手作りハウジングと並べてみました。(どちらがどうのという事ではありませんが)
<大瀬の湾内で一本使ってみた感想>
RR30はシャッタータイムラグ0.22秒を謳い文句にしていますが、水中でも動いているタコを撮るときに反応が早く、チャンスをモノにしやすい感触でした。マクロは、いつものリコー仕様で1cmまで寄る事ができますが、この場合はピント合わせの時間が若干上積みされてしまうようでした。でも、私のRDC7Sとの比較では劇的に早くなっています。また、G2よりも素早い感じで満足出来るものでした。
画質について、今回は全て標準設定のJPEG最大サイズ・最低圧縮率撮ってみました。全般にコントラストがちょっと高めな印象ですが、PCのモニターで見るにはちょうど良い感じです。A4ぐらいまで伸ばして印刷するとあらが見えてきそうですが、そういう使い方をするカメラではないと思います。通常の年賀状に使うぐらいなら十分な画質かと思います。
気になった点は、フラッシュ撮影の露出制御です。水深17mほどの場所で距離20cmぐらいのマクロ域でストロボ撮影を行いましたが、発光量が足りないらしく非常にアンダーで真っ暗に近い画像しか得られませんでした。はっきりした事はわかりませんが、光量が不足していると言う事ではなく、カメラの方が最低光量でしか発光させていないようでした。この件、今回は対処法がわからず。持ち主の方もストロボはうまく撮れないけど、感度が良いので大抵は自然光で足りると言っていました。SEA&SEAとしては、外部ストロボを別途購入して欲しいという事なのかもしれません・・。
※ ここから後日追記 ※
RR30のストロボ制御について確認出来ました。
RR30はRDC−7Sと同様に外部AFセンサーからの距離情報をもとに発光量を決めているそうです。(距離が近かったら発光量を少なく、距離が遠かったらたくさん発光するという具合に。)そして、測距センサーが塞がれていたり、暗すぎて外部センサーから距離情報が得られない場合には発光量を抑える設定になっているそうです。今回、水深17メートルでフラッシュ発光量が足りなかったのは、暗すぎて外部測距不可だったからというのが理由と思われます。
私のRDC-7Sの場合、測距NGの場合はフル発光してしまいますが、RR30はちょっとしか発光しないように「改良」されたようです。真っ白の画像は救えないし、ストロボのチャージ時間も無駄にかかりますから・・・。
※ 追記終わり ※
全般的にカメラもハウジングも使いやすく出来ています。内蔵ストロボがうまく調光出来ない問題がありますが、デジカメはなるべく自然光で撮るようにしている私にとってはそれほど問題にならないと感じます。(まあ、私もG2ではよくストロボ撮影をしているのですが・・・。)外部ストロボかライトをを使うのも手ですが、装備が大きくなるので、何も付けない状態で使った方が良いかもしれません。自然光でよく撮れますから。
今回撮った写真は、日記ページに何枚か掲載していますのでご覧下さい。
(日記ページの写真はサイズ変更やトーン調整などのレタッチを行っています。)